「富有柿」と聞いて、皆さんはどんな柿を思い浮かべますか？富有柿は日本で最も多く栽培されている柿の品種で、甘くジューシーな味わいが特徴です。そんな富有柿の魅力を存分に楽しむには、お気に入りの産地や最も美味しい旬の時期をおさえておくことがポイントです。
そこで今回は、富有柿の特徴や産地、旬の時期について紹介します！富有柿を美味しく食べるおすすめの方法も合わせて紹介するので、富有柿が気になっている人はもちろん、柿好きな人はぜひチェックしてくださいね◎
富有柿とはどんな柿？
柿には大きく分けて甘柿と渋柿の2種類がありますが、富有柿は「甘柿の王様」と呼ばれています。王様と呼ばれるだけあって甘みがとても強く、サクサクとした心地よい食感が特徴です。果汁もたっぷり含まれていて、頬張ると甘いジュースが口いっぱいに広がります。
また丸みを帯びた四角形の果実にはツヤがあり、鮮やかな朱色をしています。玉揃いが良く、見た目にも美しい富有柿は贈答品としても人気です。産地によっては1月頃まで出荷が続いているので、お歳暮にピッタリですよ◎
富有柿の主な産地は？
富有柿は、元々岐阜県で誕生した品種で、江戸時代末期、岐阜県居倉村の小倉家敷地内に植えられた「居倉御所」という柿が発祥といわれています。現代では、中四国地方や九州地方でも広く栽培され、全国的に人気の柿となっています。
富有柿の主な産地と、生産量のシェア率は以下の通りです。（2020年時点）
- 奈良県 28％
- 岐阜県 15％
- 和歌山県 13％
- 福岡県 13％
- 愛媛県 4％
富有柿の主な産地は、上記の5県です。ランキングは年によって前後することもありますが、この5県で富有柿全体の生産量のうち約7割を占めています。
富有柿の旬はいつ？
富有柿の旬は、10月頃から1月にかけて。産地によって時期は若干前後しますが、おおむね年明け頃まで出回っています。富有柿発祥の地である岐阜県では、11月上旬から12月上旬頃までが最も旬といわれていて、この時期には富有柿を求めて柿狩りに訪れる人も少なくありません。
旬を迎えた富有柿は味も食感も格別で、一度食べたらやみつきになりますよ◎地域によっては、スーパーや八百屋さんにあまり出回っていないこともありますが、産地直送の通販サイトなどを利用すると、新鮮な富有柿を手軽にゲットできます。富有柿発祥の地である岐阜県に拠点を置くJAいび川では、県内で採れた旬の富有柿をいち早くお届けしています。気になる人はぜひJAいび川の公式ホームページをチェックしてくださいね！
富有柿を美味しく食べる方法やレシピは？
ここからは、富有柿の美味しい食べ方やアレンジレシピを紹介します。旬の富有柿は、もちろん生でそのまま食べるのが最もおすすめですが、他の食材と合わせて調理しても美味しく食べられます。
贈り物で富有柿をたくさん頂いたときや、食べきれそうにないとき、ぜひ活用してくださいね！
昨年の柿ランキング
※2023年9月~11月の売上データ
富有柿を美味しく食べる方法
富有柿を美味しく食べるなら、皮を剥いてくし形に切って食べるのがおすすめです！柿の最も甘い部分は、種の周辺とお尻の部分なので、くし形にすることで甘みをバランスよく感じることができますよ◎
また、本来はサクサクとした心地よい歯ごたえが持ち味の富有柿ですが、熟し過ぎると柔らかくトロッとした食感に変化してしまいます。このような富有柿は、一度冷凍庫で凍らせてシャーベット感覚で味わうと、新鮮なものとはまた違った美味しさを楽しめますよ。
富有柿を使ったレシピ
生でそのまま食べるのがおすすめな富有柿ですが、時には一手間加えて夕飯のおかずにアレンジしてみましょう！味も食感もバツグンな富有柿は、他の食材と合わせても存在感が消えることはなく、料理に自然な甘みと歯ごたえをプラスしてくれます。
例えば、富有柿と長芋、ちりめんじゃこを調味料で味付けした和え物は、ちりめんじゃこの旨みに長芋と富有柿のシャキシャキ食感が加わり、箸が止まらなくなる前菜に！調味料はお好みで、醤油やポン酢、バルサミコ酢などを使ってみてください。
また、富有柿と生ハム、モッツァレラチーズを合わせたカプレーゼは、お酒好きな人にピッタリなおつまみメニューです。3つの食材をオリーブオイルとブラックペッパーで和えるだけで手軽に作れますし、生ハムの塩気とチーズのコク、富有柿の甘みが口の中で交わりまさに絶品ですよ◎
まとめ
今回は、柿の人気品種「富有柿」について紹介しました。
富有柿は、岐阜県で誕生した品種で、濃厚な甘みとサクサクとした食感が特徴です。その食味の良さから「甘柿の王様」と呼ばれ、現在では日本で最も多く栽培される柿となりました。秋から冬にかけて収穫を迎え、名産地で育った旬の富有柿は贈答品としても人気です。
ジューシーな甘みと心地よい歯ごたえが楽しめる富有柿を、ぜひ味わってみてくださいね！
