スーパーで買った柿が渋かったり、庭で取れた渋柿の対処法に困っていませんか?実は、渋柿は自宅で干し柿を作ったり、簡単に渋抜きできる方法があるんです。そこで今回は、干し柿作りから渋抜き方法まで、豊富な渋柿を上手に活用するコツを紹介します。ぜひ、最後までチェックしてみてください。
渋柿とその特性
渋柿とはどういう柿をさすのでしょうか?その特徴や活用方法をふまえて解説します。
渋柿の特徴
渋柿とは、口に入れた時に渋みを感じる「タンニン」が含まれた柿のことです。基本的にそのまま生で食べることはできず、収穫されたタイミングで渋抜きを行います。そのため、スーパーに並んでいるものは渋みがない状態で販売されます。
甘柿との違いは、「タンニン」の有無と果肉の柔らかさです。甘柿は、成長する過程で渋みを感じるタンニンが減ります。加えて、果肉が柔らかいのが特徴です。一方、渋柿は成長する過程で「タンニン」が抜けず、人の手で渋抜きする必要があります。また、果肉が固いのも特徴です。
渋柿の利用方法、たくさん!
渋柿は、主に干し柿にして食べられるのが一般的です。他にも、干し柿を刻んで料理やお菓子作りにも使われることもあります。
渋柿の渋抜き方法
渋抜きをするには、アルコールか炭酸ガスを使用します。自宅で渋抜きをするには、焼酎につけておくと渋みがなくなります。ここでは、渋抜きの基本的なやり方を紹介します。
昨年の柿ランキング
※2023年9月~11月の売上データ渋抜きの基本的なステップ
自宅で簡単にできる渋抜き方法は下記の通りです。
- :柿をよく洗う
- :容器の中に焼酎を入れる
- :渋柿を入れて1週間から10日ほど放置する
焼酎を使うことで甘みが増すので、できるだけ甘い味に仕上げたい人は試してみてください。
渋柿を活用した干し柿の作り方
ここでは、渋抜きをした渋柿から干し柿を作る方法を説明します。
干し柿の基本的な作り方
渋柿から干し柿を作る基本的な手順を紹介します。
▼材料
- ・柿
- ・ひも
- ・クリップがついてる洗濯ハンガー
▼作り方
- ステップ1:柿を洗って皮をむく
- ステップ2:沸騰したお湯に柿を入れて10秒ほど浸ける(雑菌する)
- ステップ3:紐を長めに切って柿のへたにくくりつける
- ステップ4:クリップ付きのハンガーに紐を先端を挟んで柿をぶら下げる
干し柿作りのポイント
サイズが大きい柿を使用する場合は2週間、サイズが小さいものなら1週間ほど干すのがポイントです。また、干した期間によって食感や甘みが異なるので、できるだけ甘いものを食べたいなら長期間干しましょう。また、室内でも干し柿は作れますが、晴れた日はできるだけ太陽の光を浴びるようにしてください。
渋柿から石鹸?!期待される効果とは?
渋柿は石鹸を作ることもできます。ここでは、渋柿石鹸のメリットや使い心地、作り方について解説します。
渋柿から石鹸・ボディソープが作られるワケ
渋柿石鹸には、柿タンニンが含まれており、嫌な匂いを吸着して消臭してくれる効果が期待できます。他にも、皮脂汚れを落としてくれるので、洗い上がりがさっぱりとするのも魅力です。
自家製ボディソープの使い心地
渋柿石鹸は、自然な素材を使って作られています。そのため、汚れを落とすだけでなく、べたつきのない、さっぱりとした洗い心地になります。
▼材料
- 渋柿のエキスまたは渋柿パウダー
- 石鹸ベース
- 香りや色素
▼作り方
- :渋柿の果肉をミキサーなどでなめらかなピューレ状にします。
- :石鹸ベースを切り、電子レンジや湯煎で溶かす
- :溶かした石鹸ベースに渋柿のエキスを加え、よく混ぜる
- :必要に応じて香りや色素を加える
- :混合物を石鹸の型に注ぐ
- :石鹸をしっかりと冷却させ、固まるまで放置する
- :固まったら取り出して完成
※時間は石鹸ベースの種類によって違うので注意書きをチェックする
※風通しの良い場所で作る
※やけどや怪我に十分注意して作る
まとめ
今回は、渋柿について解説しました。渋柿は甘柿とは異なり、人の手で渋抜きをする必要がありますが、渋柿は渋抜きせず、干し柿にしても美味しく食べられます。他にも石鹸にしたり、様々な活用方法があるのが魅力です。記事を参考に渋柿を使ってみてください。