秋の味覚の代表格、柿。日本人にとっては馴染み深い果物で、甘柿から渋柿まで様々な品種が存在します。そんな柿ですが、実はことわざや慣用句にも多く用いられていることをご存じでしょうか?
この記事では、柿にまつわることわざや慣用句を紹介します。明日から使える豆知識として、柿の面白いエピソードをぜひチェックしてください◎
柿に関することわざや慣用句はたくさんある
日本には、柿に関することわざや慣用句がたくさんあります。柿は日本の風土や暮らしの中でとても身近な存在で、古くから全国各地で栽培されています。また、栄養豊富、秋の代表的な果物、生長に時間がかかるなどの特徴が、生活や人生の教訓、時節の象徴として親しまれてきました。
そのため、柿はことわざや慣用句の題材として頻繁に用いられ、秋の美味しい果物というだけでなく、生活の知恵を与えてくれる存在として現代まで受け継がれています。
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柿にまつわる代表的なことわざ・慣用句
柿の特徴をふまえて、実際に柿が用いられていることわざを見てみると、その意味の深さがより伝わり、面白く感じられます。ここでは、柿にまつわる代表的なことわざや慣用句を紹介します。
柿が赤くなると医者が青くなる
秋に柿が熟して赤くなる時期は気候が穏やかで病人が減るため、医者の仕事が減って困るという意味のことわざです。柿が色づく秋は、暑さ寒さが緩み過ごしやすい時期で、人々が体調を崩しにくく病院に行く必要が減る状況を表現しています。
また、柿は栄養豊富で、ビタミンCやビタミンA、カリウムなどを豊富に含み、健康に良い果物とされてきました。その柿が旬を迎え、果実が赤くなると人々はこぞって柿を食べて健康になるため、医者いらずとなる意味合いもあります。
桃栗三年柿八年
物事が成し遂げられるまでには、それなりの年月や忍耐が必要だという意味のことわざです。「桃」と「栗」は植えてから3年で実を結び、「柿」は8年かかる、という果樹の生育期間を元にしており、ここから転じて、何事もすぐに結果を求めず、長い時間と努力が必要だという教訓となりました。
焦らず、着実に努力し続ければいつか成果があらわれるという励ましの意味合いでも使われます。
瓜の皮は大名に剥かせよ、柿の皮は乞食に剥かせよ
瓜の皮は硬く美味しくない部分があるため厚く剥く必要があり、大名のように大ざっぱで物惜しみしない人に任せるのが良いとされます。一方、柿の皮は皮の近くが甘く栄養もあるので薄く剥くべきで、乞食のように少しの物でも大切に扱う人が向いていると比喩的に述べられたことわざです。
大名はおおらかに大ざっぱに物事を扱う性格、乞食は貧しくて物を惜しむ性格がステレオタイプ的に結び付けられており、物の扱い方の適材適所の教えを含んでいます。
枝先に行かねば熟柿は食えぬ
何事も危険を恐れていては満足のいく結果や大きな利益は得られない、つまり良いものを得たいならリスクを冒してでも挑戦しなければならないという意味のことわざです。柿は枝の先の方から熟していきますが、枝先に行くのは危険が伴うため、このことから「危険を恐れずに挑戦しなければ良い結果を得られない」という教訓が生まれました。
似たことわざには「虎穴に入らずんば虎子を得ず(危険を冒さなければ得られない)」もあります。一方で、「君子危うきに近寄らず」のような対義語も存在します。
青柿が熟柿弔う
熟して落ちてつぶれた柿(熟柿)をまだ青い柿(青柿)が気の毒に思い弔うが、青柿もやがては熟して落ちる運命にあるため、弔う者も弔われる者も大した差はないという意味のことわざです。人間は誰でもいつかは死ぬのだから、弔う者と弔われる者は大差がないという人生の無常をたとえています。
また、未熟な者が他人の欠点や過ちをあれこれ言う愚かさのたとえとしても使われます。今は優れているように見えても、やがて自分も同じような境遇になるのだから、人のことを批判したり見下すのは馬鹿げているという戒めの意味もあります。
柿が登場する有名な俳句
柿は、有名な歌人たちの句にもたくさん登場します。例えば、正岡子規の有名な俳句に「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」という句があります。これは、柿を食べていると、法隆寺の鐘の音が聞こえてくるという情景を詠んだ秋の代表的な一句です。
他にも、正岡子規は柿を度々俳句に登場させており、柿の持つ季節感や健康食材としての価値が、古くから認知されていたことが分かります。
まとめ
今回は、柿にまつわることわざについて紹介しました。柿は古くから秋を代表する果物として親しまれ、栄養価の高さから健康食材としても重宝されてきました。果樹の中でも生長に時間のかかる柿が全国各地で栽培され続けてきたのは、美味しさだけでなく、私たちの人生に教訓を与えてくれる特性を持っていたからかもしれませんね。今年の秋は、ぜひ旬の美味しい柿を食べながら、先人たちの残した面白いことわざも楽しんでみてくださいね◎
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