秋から冬にかけて、おいしい柿が店頭に並びます。柿は食物繊維やビタミンCが豊富で、便秘解消に効果があると言われていますが、本当でしょうか? また、柿を食べると便秘になるという話も聞きますが、それはどうしてでしょうか? この記事では、柿と便秘の関係について詳しく解説します。
柿には便秘解消効果があるのか?
柿には食物繊維が含まれており、特に水溶性のペクチンが多く含まれています。このペクチンは、水分を吸収して腸内で膨張してくれるので、便の量を増加させて大腸を刺激し、便の排出を促してくれます。そのため、柿は便秘解消を助けてくれると言われています。
ただし、柿に含まれるタンニンを大量摂取すると消化器官に影響を与え、便がゆるくなったり、便秘になってしまう可能性があります。
また、柿の種類によって便秘の効果が異なる場合があります。甘柿の場合は、食物繊維のペクチンが多く含まれており、便をかさましして便秘解消を助けてくれます。一方、渋柿の場合は、タンニンの量が多いため便秘解消効果が少ないケースがあります。過剰に柿を摂取しすぎず、適量食べるように注意しましょう。
- 柿に含まれる食物繊維やペクチンが便秘解消に効果的な理由を説明
- 柿に含まれるタンニンが便秘を悪化させる可能性がある理由を説明
- 柿の種類や量によって便秘解消効果が変わることを紹介
柿の正しい食べ方と便秘対策
柿は食べすぎると、胃に石のような物質ができる胃石や下痢、腹痛を引き起こしてしまう可能性があります。そのため、1日に食べる量は1〜2個程度におさえましょう。
また、柿には「生の柿」「干し柿」の2種類があります。生の柿は、水分量が多く、爽やかな甘みとジューシーさが味わえます。一方、干し柿は水分量が少なく、濃厚な甘さがあるのが特徴です。ドライフルーツのような噛みごたえと自然な甘さがあります。どちらの柿にも食物繊維は含まれているので便秘対策になりますが、水分量が多いとお腹を下してしまう方は干し柿を食べると良いでしょう。
ここまで、便秘対策になる柿について解説しましたが、柿以外にも食物繊維が含まれている食べ物はたくさんあります。例えば、さつまいもなどの芋類、大豆、りんご、くるみなどのナッツ類です。できるだけ食物繊維を多く取りたいなら、加熱調理せず、そのまま茹でたり蒸して食べるのがおすすめです。下記では、食物繊維が含まれている食べ物のレシピをいくつか紹介します。
さつまいもの甘煮
▼材料
- さつまいも
- 砂糖
- 水
- しょうゆ
▼作り方
- :さつまいもを洗って皮をむき、一口大に切る
- :鍋にさつまいも、砂糖、水、しょうゆを入れて中火で煮る
- :さつまいもが柔らかくなり、煮汁がとろみがついたら火を止める
バター醤油枝豆
▼材料
- 枝豆
- バター
- 醤油
▼作り方
- :枝豆を洗って水気を切ります
- :鍋に水を沸騰させ、塩を加えて味をつけます(およそ1リットルのお湯に対して大さじ1程度の塩を目安に)
- :枝豆を茹でて柔らかくなったら湯を切ります
- :フライパンにバターを溶かし、茹でた枝豆を加えて炒めます
- :炒めた枝豆に醤油をかけてさっと炒める
柿には便秘以外にもさまざまな健康効果がある
柿には、抗酸化作用やコラーゲンの生成を助けてくれるビタミンCや皮膚や粘膜の健康を守ってくれるβカロテンなど、柿には食物繊維以外にも豊富な栄養が含まれています。また、余分な塩分を体の外に出すのを助けてくれるカリウムや二日酔いを防止してくれるタンニンも入っています。そのため、美容や健康に気をつかいたい人におすすめの果物です。
まとめ
今回は、柿が便秘に効くかを解説しました。柿は、食物繊維が含まれており、便秘解消
を助けてくれます。栄養が高く、美容や健康に気をつかいたい人にもおすすめの果物です。しかし、食べすぎるとお腹を下したり、病気を引き起こしてしまう可能性があるので、適量食べるようにしましょう。